アジアの港町比較研究

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インドネシアよりタイへの移動と、チュラロンコーン大学所属研究者との小研究会

2008年03月11日

この日は、インドネシアから2つ目の調査国タイへの移動日。ホテルをチェックアウト後、バスで空港に向かう。車窓から見える目の前にスラムが広がり、その背後に高層ビルが立ち並ぶというある種、異様な光景にも少々目が慣れた気もする。

SQ955便でシンガポールへ。その後、短いトランジットを経てSQ976便に乗り換え、バンコクへ。バンコクにはほぼ定刻通りの午後3時40分ごろに到着。ガイドのソムチャーイさんと会い、バスでホテルへ向かう。ジャカルタでわれわれが出くわした渋滞は、まっすぐの道から派生する横道に曲がる車によって形成されるものがほとんどで、派生する横道を通り過ぎれば、渋滞はおおむね解消される場合が多かった。しかし、バンコクの場合はそれではなく、いわゆる自然渋滞である。6時ごろにホテルに到着。

この日の夕食に招待したチュラロンコーン大学のバワンさんが、予定よりも早くホテルに到着していたので、参加者は荷物を部屋に置いたあと、一部はレストランに向かい、もう一部は両替に向かった。7時ごろに始まった会食では、バワンさんの同僚で、やはりアユッタヤー時代のペルシア人コミュニティーの研究をしているチュララタナー氏も交え、先月の研究会で焦点となったアユッタヤーに見られる交易形態、外国人コミュニティーと現地社会との接触の実態などに関して、参加者との意見が交換され、また、ケークkhaek概念や三印法典の史料的価値についても議論が交わされた。先日の研究会では、「王対王の交易」という前提に異論が唱えられたが、この問題はかなり複雑で、参加者のあいだからは、むしろ中国の朝貢貿易体制にも類似しているなどの声が聞かれた。また、ケークの概念についても、単純にインド・ペルシア系のムスリムをさす概念ではなく、マレー系などについても適応される概念であるなど、幾つかの興味深い知見が得られ、それらは、後日のアユッタヤー、ロッブリーなど現地でも参加者のあいだで様々な議論が交わされていた。10時ごろに会食は終了。ナナの駅でバワンさんたちと別れ、明日の早い出発(起床は5時半!)に備えた参加者たちは、三々五々に部屋に戻っていった。

(鈴木英明)

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